




『green cola(2010)』です。2010年5月25日にアサヒ飲料株式会社さんより発売されました。私がコーラ好きになるきっかけとなった、思い入れの深い一本でもあります。
本商品は、同社が展開していた大人向け飲料ブランド「大人炭酸」の第一弾としてリリースされました。主なターゲットは20〜30代で、ラベルデザインも黒を基調に、緑色の筆記体で「green cola」と描かれるなど、従来のポップなコーラのイメージを払拭した、落ち着いた雰囲気が印象的です。また、広告にはシンガーソングライターの氷室京介氏を起用し、そのCMは現在でもYouTubeで視聴することができます。
さらに「素材派コーラ」というスローガンを掲げ、着色料ゼロ・カフェインゼロ・保存料ゼロという三つの特長を明確に打ち出していました。製法面では、アサヒビールの黒ビール製造技術を応用し、黒麦芽(モルトエキス)を使用することで力強い味わいを実現。また香りには果実など植物由来の香料を採用し、三ツ矢サイダーで培われた“フレッシュクオリティー製法”(現在のフルーツクオリティ製法)を取り入れるなど、アサヒグループの技術とノウハウが結集された一本となっています。
味わいは、飲み始めに感じる軽やかな甘さと柑橘のニュアンスに続き、モルト由来の深みが絶妙に重なり合います。ノンカフェインであることを忘れてしまうほどの満足感がありながら、雑味はなく、非常に完成度の高い仕上がりです。なお、アサヒ飲料がコーラ系飲料を本格的に展開するのは1993年以来、実に17年ぶりだったとのことで、このクオリティを突如として世に送り出した当時の企画・開発力の高さには驚かされます。
当時は現在ほどコーラに関する知識を持っていたわけではありませんが、この一本には確かに私をコーラの世界へと引き込む力がありました。今でも私の中で“トップ・オブ・コーラ”と呼べる存在であり、まさに「国産コーラここにあり」と称するにふさわしい、素晴らしい一本でした。