


『ROYAL CROWN COLA (USA)』です。今年2025年で120周年を迎える、アメリカ・ジョージア州コロンバス発祥の老舗コーラブランド「ローヤルクラウン(RC)」。その代表的な製品が「ROYAL CROWN COLA(RCコーラ)」です。現在は世界67カ国で販売されており、かつては日本でも流通していました。なお、米国内での販売は Keurig Dr Pepper Inc. が、米国外向けのブランド統括は RC Global Beverages Inc. がそれぞれ行っています。
ブランドの変遷は複雑なため簡潔にまとめると、1901年に「コール=ハンプトン=ハッチャー食料品店(The Cole-Hampton-Hatcher Grocery Store)」として創業し、1905年に薬剤師クロード・A・ハッチャー(Claud A. Hatcher)氏が「ローヤルクラウン・ジンジャーエール」を発売。続いて1907年に初のコーラ系飲料「Chero-Cola(チェロコーラ)」を販売、1910年には会社名も「Chero-Cola」に改称しました。その後1934年、チェロコーラを改良し現在の「ROYAL CROWN COLA」へ名称変更。1951年には社名も「Royal Crown Cola Company」へ改めています。
日本市場には1960年代初頭から90年代中頃まで参入し、日本法人の設立や国内飲料メーカーとのライセンス生産などを行いましたが、最終的に撤退しました。現在はなぜか100円ローソンのPBブランド「バリューライン コーラ」に原液が使用されており、コアなコーラ愛好家を密かに喜ばせています。
日本では「知る人ぞ知る」存在となったRCコーラですが、世界市場ではコカ・コーラ、ペプシに次ぐ世界第3位のシェアを誇ります。また、同ブランドは常に革新的な製品開発を行ってきたことで知られ、1958年には世界初のダイエットコーラ、1980年には世界初のカフェインフリーコーラを発売。大手2社が後から追随するなど、業界のパイオニアとして存在感を示してきました。
味わいは全体的にすっきりとしていながらも、後味に独特の甘み・香ばしさ・果実感があり、それがRCコーラならではの“深み”を生み出しています。食事と合わせても楽しめますが、個人的にはまずはその深みをじっくり味わうため、単体で飲むことをおすすめします。